岩崎良美

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ワークマンの秋冬ウェア2選を登山モデルが本音レビュー|Xシェルター(着る断熱材)とメリノウールの実力

2025.09.05

「ワークマンの秋冬ウェアって、結局どれが山で使えるの?」——そんな疑問に、この記事で正直にお答えします。

先日、ワークマンさんの2025年秋冬展示会にご招待いただき、東京国際フォーラムへ足を運んできました。会場には数え切れないほどの新作が並んでいましたが、登山モデルの私が「これは秋冬の傑作だ」と感じたウェアが2つあります。ひとつは“着る断熱材”とも呼ばれるXシェルター、もうひとつは山の定番素材であるメリノウールです。

秋冬の山で本当に効くのは、汗冷えを防ぐ力と、暖かさの質。今回の2枚は、まさにその2点を驚きの低価格で叶えてくれるアイテムでした。この記事では、それぞれの仕組みと実際に手に取って感じたこと、そして「こんな人におすすめ」まで、忖度なしでまとめます。

ワークマン女子から「ワークマンカラー」へ

まず会場で強く感じたのは、ブランドそのものの進化です。これまでの「ワークマン女子」から「ワークマンカラー」へと看板が変わり、女性・年代を限定させる響きから、すべての人の日常に寄り添うブランドへと軸足を移していました。

もともとプロの現場で培われた機能性が、雨・風・汚れ・寒さといった日常の困りごとを手頃な価格で解決してくれる。今回ご紹介する2枚は、その進化を象徴するようなウェアでした。

Xシェルター——「着る断熱材」という新発想

秋冬の主役として真っ先に気になっていたのが、Xシェルターです。

「着る断熱材」の仕組みと透湿性

Xシェルターは、建築用の高性能な断熱材と同じ思想でつくられた素材です。無数の空気の層が熱の伝わりを遮断してくれるため、“着る断熱材”と呼ばれています。

そして私がいちばん注目したのが透湿性の高さです。冬の不快感の最大の原因は、じつは寒さそのものよりも「汗冷え」。動いて汗をかき、それが冷えて体温を奪っていく——この現象を、Xシェルターは高い透湿性で衣服の中の湿気を効率よく外へ逃がすことで抑えてくれます。厚みで暖めるというより、蒸れと汗冷えを起こさせないことで快適さを保つ。温かさの“質”が違うと感じました。

ラインナップとしては、昨年からあるαモデルに加えて、今年から新しくβモデルが登場していました。新しいβは生地にストレッチがよく効き、薄くて軽いのに保温をしっかり保つのが強み。従来のαは丈夫で透湿性が高いのが持ち味で、方向性の違う2タイプという位置づけです。

レインウェアとして仕上げられたモデルも見せていただきました。ワークマンで使われている透湿度5万クラスの生地を採用し、場所によって2レイヤーと3レイヤーを使い分けているのが面白いところ。肩などリュックを背負うと擦れやすい部分には、生地が硬めで丈夫な2レイヤーを配置する、という作り込みです。耐水圧もあるので大雨の日でも羽織れて、それでいて透湿性が高い分、中にこもった熱や湿気が逃げやすく蒸れにくい。このレインウェアで9,800円というのは、正直かなり攻めた価格だと思います。

実際に羽織って感じたこと

手に取ってまず驚いたのが、薄さと軽さです。厚みの深い“着ぶくれ感”はないのに、しっかり保温してくれる。腰ベルトを締めても上半身に呼吸できるゆとりがあり、動きを邪魔しません。

暑い会場の中で着てもこもりにくく、「寒暖差を感じさせない」という発想が体でよくわかりました。ダウンのような冬服だと、外を寒いと思って歩いていたのに電車に乗った瞬間に汗ばんで不快……ということがありますよね。あの温度差のストレスを和らげてくれるイメージです。ハイネックなのでマフラーいらずで首元が暖かく、フードもすっきり収納できる。思わず「黒が欲しい」と口に出してしまうくらい、普段使いしたくなる一枚でした。

こんな人におすすめ

メリノウール——山の定番素材が驚きの価格で

もうひとつの傑作が、メリノウールの製品です。登山では“定番中の定番”の素材ですが、ワークマンならではの価格と品質のバランスに驚かされました。

メリノウールが山で愛される3つの理由

会場では、その実力を体感できる実験を用意してくださっていました。私自身が手を動かして確かめた、山で頼れる3つの性質を紹介します。

1. 吸湿発熱性——ウールは汗や水蒸気などの水分を吸うと、繊維そのものが熱を出して暖かくなる性質があります。サーモカメラで見せてもらうと、乾いた状態ではウールもポリエステルもほぼ同じ温度。ところが空気中の湿度に触れさせただけで、ウールはじわっと暖かくなり、汗に見立てた水を含ませると中心から赤く(=発熱)変化しました。一方のポリエステルは冷たいまま。手に握ると、ウールのほうがほんのり温かいのが体感でわかります。だからこそ、肌側のインナーによく使われる素材なのだと納得しました。

2. 消臭性——汗を吸う素材でいちばん気になるのが匂いですが、ウールは汗のアンモニア臭を吸着して消臭してくれます。アンモニアを入れた容器で匂いを嗅ぎ比べる実験では、コットンとポリエステルはツンと強烈なのに、ウールだけほとんど匂いがしませんでした。これはウールが鱗(うろこ)状のスケールに覆われた多層構造をしていて、その内側に匂いの分子を閉じ込めてしまうから。洗濯すれば汚れと一緒に匂いも落ちる仕組みです。しかも許容量まではずっと効くそうで、朝から実験に使い続けていてもまだ効果が残っているというから驚きです。

3. 肌触り(繊維の細さ)——メリノウールは繊維の太さでランクが分かれます。ウールの服にありがちな「チクチク」の主な原因は繊維の太さで、細ければ細いほどチクチクしにくくなります。一般的なメリノウールが直径20〜25マイクロンほどなのに対し、ワークマンはより細い上位ランクの繊維を使用。実際に一般的なウールと触り比べると、密度も柔らかさも段違いで、肌触りの良さがはっきり違いました。

なぜこの品質で¥1,900なのか

これだけの品質で、価格はなんと1,900円。「どうしてこんなに安いのか」を聞いてみたところ、答えは徹底した企業努力にありました。

細い繊維は羊の個体差や部位によって量が限られる希少なもので、本来は高価になりがちです。それでもワークマンは一括で大量に仕入れることでコストを抑え、さらに羊毛の相場が安い時期に1年以上前から前倒しで買い付けている。こうして価格変動の影響を受けにくくし、あの手頃な値段を実現しているのだそうです。素材の話だけでなく、こうした仕入れの工夫まで知れると、価格への納得感が一段と増しました。

秋冬の山で、この2枚をどう使うか

秋冬の低山で快適に歩く鍵は、なんといっても汗冷えを防ぐこと。今回の2枚は、その考え方にきれいに当てはまります。

肌に近いベースレイヤーにメリノウールを持ってくれば、吸湿発熱で暖かさをキープしつつ、匂いも抑えてくれる。その上にXシェルターを重ねれば、断熱と透湿で、動いても止まっても蒸れと汗冷えを起こしにくい。素材の役割を意識した重ね着ができると、山の快適さは大きく変わります。レイヤリングの基本は別の記事で詳しくまとめているので、あわせて読んでいただけると、この2枚の活かし方がよりイメージしやすいはずです。

ひとつだけ正直にお伝えしておくと、今回はあくまで展示会で試着し、デモを体感したうえでの印象です。実際に山で使い込んだレビューは、これからの動画で改めてお届けするつもり。それでも、この価格でここまでの発想と作り込みが詰まっているのは、十分に魅力的だと感じました。

まとめ:私の結論

Xシェルターとメリノウール、この2枚に共通しているのは、「高機能を手の届く価格で」というワークマンらしさです。Xシェルターは汗冷えと寒暖差に、メリノウールは暖かさ・匂い・肌触りに効いてくれる。どちらも、秋冬の山を始めたい方の“最初の一枚”としても、普段使いの一枚としてもコスパは抜群です。

もし「どちらから試そう?」と迷うなら、まずは1,900円のメリノウールから。肌に直接触れる心地よさと吸湿発熱の暖かさは、価格以上の満足感があります。そのうえで、行動中の汗冷えや蒸れが気になるなら、Xシェルターを重ねてみてください。

あなたの秋冬の山歩きが、この2枚でもっと暖かく、快適になりますように。

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Comments / 視聴者の声

動画へのコメント

YouTubeに寄せられたコメントより

@443iwasaki2025.09.05

感想や愛用品などコメントしていただけたら嬉しいです😊

4
@Junpei.Maruta.W2025.09.15

ワークマン製品発表会にご来場ありがとうございました!!登山でも使えるアイテムのご紹介ありがとうございます!管理番号までしっかり表示してくれて嬉しく思います!また次回もどうぞ宜しくお願い致します🎉

1返信 1
@cryptoasset-ck8yr2025.09.05

ウールって不思議な素材ですね🐑🐑

2返信 1
@harry-jp2025.09.05

どんな季節・天気でも、快適に外で遊べますね🤗  それと帽子、似合いますね❗️👍

返信 2
@けぇけー2025.09.05

姉のMOREをコッソリ見てた頃の岩崎さんが登山、レポーターしたりする今のお姿を見れるとは感無量のおっさんです。

1返信 1
@流春之助2025.09.07

さすがはモデルさん!服を着るとなんでも絵になりまし、笑顔が素敵です💕 ワークマンのウェアは、5時間超えるような登山では使いにくい印象です。 工場勤務なので会社に行くときの普段着、低山登る時はほとんどワークマンです。 安いし、割りと長持ちするので重宝しています。

2返信 1
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