岩崎良美

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蛭ヶ岳 日帰り登山|青根登山口から神奈川最高峰へ【残雪期】登山モデルがコースガイド

2025.04.04

「いつかは蛭ヶ岳に登ってみたい」。登山を始めてからずっと、私はそう思い続けていました。蛭ヶ岳(1673m)は、神奈川県の最高峰であり、丹沢山塊の最高峰でもある名峰です。

「泊まりで行く山」というイメージが強い蛭ヶ岳ですが、調べてみると、青根登山口からのルートは距離こそ長いものの、いくつかある登山口のなかでも標高差が比較的少なく、日帰りで狙える現実的なコースでした。今回は、まだ雪が残る3月中旬にこのルートを日帰りで歩いた記録を、行程・コースタイム・装備・見どころまで正直にお届けします。

結論から言うと、想定外の残雪に苦しめられ、山頂は真っ白なホワイトアウト。それでも、初めてのチェーンスパイクで歩く雪道の美しさと、山頂の蛭ヶ岳山荘でいただいた絶品カレーで、最後は「来てよかった」と心から思える一日になりました。これから青根から蛭ヶ岳を目指す方の参考になればうれしいです。

コース概要(青根登山口ピストン・日帰り)

青根登山口からスタート——静かな山里と東海自然歩道

スタート地点は、青根の集落にある登山口。近くに無料の駐車場があり、神社の脇にお手洗いも整っているので、身支度を整えて出発できます。この日は朝7時半のスタート。往復10時間・約19kmのロングコースなので、夕方には戻ってこられるよう、コースタイムを意識して歩くことにしました。

登り始めは、最初の分岐まで15分ほど。前回の登山に引き続き、私は「予定の時刻に対して押しているのか、巻けているのか」をこまめに確認しながら進むようにしています。序盤は東海自然歩道の一部を歩き、途中で焼山方面から登ってくる道と合流します。ここまでは危険箇所も少なく、静かな山の空気を楽しみながら高度を上げていきました。

想定外の残雪と、初めてのチェーンスパイク

3月中旬。「もう雪はないだろう」と思っていたのですが、標高を上げるにつれて、道はどんどん白くなっていきました。今年の関東は雪がほとんど積もらなかったこともあって、こんなにしっかりした雪を見るのはこの冬初めて。そこで、買ったまま出番のなかったモンベルのチェーンスパイクを、この日初めて装着することにしました。

これがまさに靴下を履くような手軽さで、あっという間に装着完了。一歩踏み出した瞬間、グリップの効き方がまるで違うことに驚きました。滑る不安が消えると、不思議と雪道をどんどん歩きたくなってくるものです。道中では、カモシカらしき動物や、雪の上に点々と残る足跡にも出会いました。人よりも先に動物が歩いた跡をたどっていくような、静かで贅沢な時間でした。

ただ、慣れない雪道は想像以上に体力を奪います。まだ半分も来ていないのに、ふくらはぎはパンパン。「これは帰りが怖いな」と何度も思うほど、雪の上を歩くだけで足が疲れていきました。雪道は目印が分かりにくく、いつも以上に地図をこまめに確認しながら、慎重にルートを選んで進みました。

八丁坂ノ頭から姫次へ——きらめく雪の稜線

急登をこなして稜線に上がると、八丁坂ノ頭の分岐に到着。ここから少し進むと、標高1433mの姫次(ひめつぎ)に出ます。木々の間から白く輝く稜線が見え隠れし、雪をかぶった枝から溶けた雪がキラキラと落ちてくる様子は、思わず足を止めて見入ってしまうほどの美しさでした。

晴れ間がのぞくと雪面がまぶしく輝き、「山の上まで来たんだな」という実感がじわじわと湧いてきます。「疲れた、でも楽しい」——その繰り返しの中で、少しずつ山頂へ近づいていきました。姫次から先は原小屋平を越え、いよいよ蛭ヶ岳の本体へ向かいます。

原小屋平を越えて、真っ白な蛭ヶ岳山頂へ

姫次から蛭ヶ岳山頂までは約3.2km。ここからが最後の踏ん張りどころでした。天気は下り坂で、朝は青空も見えていたのに、みぞれから雪へと変わり、あたりは一気に真っ白に。山頂が近づくにつれて視界はどんどん狭まり、最後はほとんどホワイトアウトの状態になりました。

足はすでに限界、慣れない雪でひねったのか股関節も痛む中、風の音だけが響く白い世界をひたすら登っていきます。標高が高いはずなのに、見えるのは真っ白な雪と霧だけ。それでも一歩ずつ足を進め、ようやく神奈川県最高峰・蛭ヶ岳の山頂(1673m)にたどり着きました。時刻は12時40分。予定より25分ほど押しましたが、無事に登り切れたときの安堵感は格別でした。

残念ながら、山頂はゼロ展望。名物の大パノラマは見られませんでしたが、これもまた冬の山の本当の姿。「次はきっと晴れた日にもう一度」という楽しみが、また一つ増えました。

蛭ヶ岳山荘の絶品カレーで復活

山頂に建つ蛭ヶ岳山荘は、通年営業で宿泊もできる山小屋です。この日いちばんの楽しみが、ここでいただく名物のカレー。お昼の提供に時間の区切りがあり、それに間に合わせたい一心で登ってきた部分もありました。

冷えきった体に、温かいカレーがしみわたります。ひと口食べて、思わず「めっちゃ美味しい」と声が出るほどの味でした。しっかりご飯を食べると、あれだけ疲れていた体に一気に元気が戻ってくるから不思議です。山でのごはんは、味そのものだけでなく、その後の行動を支える大切なエネルギー。冷えと疲れで気力が削られていた私にとって、このカレーはまさに「復活の一杯」でした。

下山と、コースタイムから学んだこと

13時20分、下山開始。山頂付近の気温は2度で、雪はまだ降り続いていました。ドローンで空撮も……と思っていましたが、この天候と足の状態では無理は禁物。安全第一で、慎重に下ることに専念しました。

帰りは登りとは少し違う周回ルートで下山。下りに入ると、登りであれだけ苦戦していたのが嘘のように足が進み、姫次、八丁坂ノ頭と、ほぼ予定通り、ところどころ時間を巻きながら降りていけました。最終的に登山口へ戻ったのは16時50分。そこから駐車場のある青根の集落まではさらに40分ほど歩き、無事に一日を終えました。

今回の山行で改めて分かったのは、「登りは予定に対してオンタイム〜やや押し、下りは巻いて早く帰ってこられる」という自分のペースの傾向です。この感覚は、これからのコース計画を立てるうえで、とても役立つ収穫になりました。下山後は温泉に寄って、冷えた体をゆっくり温めて帰りました。

難易度・ベストシーズン・アクセスの注意点

まとめ:神奈川最高峰・蛭ヶ岳を日帰りで(私の結論)

登山を始めた頃からの憧れだった蛭ヶ岳。「泊まりでないと無理かな」と思っていましたが、距離が長く標高差の緩やかな青根登山口を選んだことで、日帰りで登ることができました。

想定外の残雪、ホワイトアウトの山頂と、決して楽な一日ではありませんでした。それでも、初めてのチェーンスパイクで歩いたきらめく雪道、山荘の絶品カレー、そして神奈川最高峰に立てたという達成感で、下山する頃には「終わりよければすべてよし」と笑えるほど、心が満たされていました。

蛭ヶ岳の日帰り登山を計画している方、そしてこれから神奈川最高峰に挑戦したい初心者の方は、ぜひこの青根登山口ルートを候補に入れてみてください。長い一日ですが、無理のない計画と装備、そして体力に余裕を持って臨めば、きっと忘れられない山行になるはずです。安全を第一に、あなたも丹沢の主峰へ足を運んでみてください。

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Comments / 視聴者の声

動画へのコメント

YouTubeに寄せられたコメントより

@443iwasaki2025.04.04

コメントやアドバイスいただけたら嬉しいです😊よろしくお願いします。

3
@Chisare2025.05.06

お疲れ様でした。気持ちが折れることもあります山頂に着いた時のご褒美を拝むと頑張ったかいがあったと思います。これからも応援します。

返信 1
@mitsu-sg4ud2025.04.07

雪ワクワクしますよね☺️ 別世界に行ったみたいで

1返信 1
@デスボール-z1t2025.04.06

長旅お疲れ様でした😊 私もチェンスパデビューが蛭ヶ岳でした! 初の雪道はキラキラしてて凄く感動したのを今も覚えています。 これからもたくさんお山に登ってください⭐️ 山のフドウより

返信 1
@山崎七海-g7v2025.04.05

これはもう修行ですねー お疲れさまでした🎉👍 😁

返信 1
@エム-w8j2025.04.04

雪山登山🏔 貴重な体験でしたね。 お疲れさまでした 🍛

返信 1
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