岩崎良美

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初めての富士山は吉田ルートで|1泊2日・七合目の山小屋に泊まりご来光とお鉢巡りに挑んだ登山レポート

2024.08.10

一度は登ってみたい、日本一の山。標高3,776m、日本最高峰の富士山に、私はこの夏、初めて挑戦しました。選んだのは、山小屋が多く初めてでも歩きやすいと言われる定番の吉田ルート。1泊2日で七合目の山小屋に泊まり、翌朝のご来光と、山頂で火口を一周する「お鉢巡り」を目指す計画です。

結論から言うと、富士山は「技術的に難しい山」ではありませんでした。鎖場や危険な岩稜が延々と続くわけではありません。でも、標高の高さと、ひたすら続く砂と砂利の登り、そして独特の環境が、想像以上に体力と準備を試してくる山でした。この記事では、これから初めて富士山に登る方に向けて、五合目のスタートから七合目の山小屋までの1日目を中心に、実際に歩いて分かった「つまずきやすいポイント」と役に立った装備を、正直にお伝えします。

コース概要(吉田ルート・1泊2日 山小屋泊)

吉田ルートの大きな特徴は、登り道に山小屋がたくさんあること。こまめに休憩や補給ができ、七合目・八合目に泊まって体を高度に慣らしながら登れるので、初めての富士登山に選ばれることが多いルートです。今回はその王道スタイルで、七合目の東洋館に一泊しました。

五合目スタート——観光地のような賑わいと「軽装の落とし穴」

登山口となる五合目は、バスで一気に上がれることもあって、驚くほど賑やかでした。売店やお土産屋が並び、正直「登山口」というより観光地の雰囲気。まわりには、タンクトップに短パンといったかなりラフな服装の人も見かけます。

ただ、ここで気をつけたいのが「五合目まで来て景色を眺めて帰る観光客」と「山頂を目指す登山者」が入り混じっているということ。ラフな軽装の人たちの多くは、山頂まで登るわけではありません。その空気につられて軽装のまま登り始めると、後半で必ず後悔します。五合目は観光地の顔をしていますが、その先は日本一の高山。登る人と観る人では、必要な装備がまったく違うのだと、歩き出す前に意識しておくことが大切です。

ちなみに私が登り始めたのはお昼前、11時ごろ。この時間帯は、登っていく人よりも下ってくる人のほうが圧倒的に多く感じました。ツアーのバスがお昼前後に出発するため、ちょうど下山のピークと重なるのだそうです。人の流れを見ながら、道を譲り合って進みました。

リストバンドは最後まで外さない——変わりつつある富士登山のルール

富士山、特に吉田ルートは、近年(2024年〜)入山のルールが大きく変わりました。私が登ったときも、登山にあたって協力金を納め、リストバンドを受け取る仕組みになっていました。

このリストバンドは、単なる記念品ではありません。スタッフから「帰るまで外さないでください」と言われ、五合目のゲートでも掲示を求められます。登山者の数を管理し、無理のない登山を促すための仕組みなので、受け取ったらしっかり手首に着け、下山までなくさないようにしましょう。富士登山を計画するときは、こうした入山管理や事前の準備について、最新の情報を公式サイトで確認しておくと安心です。

砂と砂利の九十九折り——「壁と砂利と景色」がずっと続く

五合目を出て少し進むと、道はいよいよ本格的な登りへ。富士山の登山道は「道迷いの心配がほとんどない」のが特徴で、一本道の九十九折り(つづら折り)をひたすら上へ上へと折り返していきます。

そして、その景色がとにかく変わりません。片側に土の壁、足元は火山特有の砂と砂利、振り返れば雲の上に広がる景色——この3点セットが、山頂までずっと続いていく感覚です。標識には「山頂まで5km」「あと4.1km」といった残り距離が示されていて、これがなかなか減らないのが富士山の正直なところ。景色の変化が少ないぶん、こうした標識と、一段ずつ稼ぐ高度だけを励みに、淡々と歩を進めていく登りになります。

森林限界を越えているので、木陰はほとんどありません。だからこそ、単調でも自分のペースを崩さず、コースタイムを目安にのんびり歩くくらいがちょうどいいと感じました。

富士山で本当に効いた装備——ゲイター・ベースレイヤー・マスク

初めての富士山で「これは持ってきて正解」「これは必要だった」と実感した装備を3つ挙げます。

トレッキングポール(ストック)も、傾斜のきつい岩場では出したりしまったりのタイミングが大事。足元が不安定な場所では、無理に使うより一度しまって手を空けたほうが安全なこともあります。

高い場所からのスタートは息切れとの戦い——高山病を防ぐ歩き方

富士登山でいちばん気をつけたいのが、高山病です。吉田ルートは標高2,300mほどの五合目から歩き始めるため、登り出しの時点ですでにかなりの高所。私も歩き始めから「なんだか息が切れやすいな」と感じました。

高山病を防ぐコツは、とにかく「ゆっくり登る」「深く呼吸する」「こまめに水分をとる」こと。焦って一気に高度を上げるのが一番よくありません。今回、七合目の山小屋に一泊する計画にしたのも、体を高度に慣らしながら登るためです。ふくらはぎが張ってきたり、少し頭が重く感じたりしたら、それは体からのサイン。立ち止まって呼吸を整え、無理をしないことが、結果的にいちばんの近道になります。

七合目・東洋館へ——山小屋泊とご来光を待つ夜

砂利の登りと、ところどころ現れる岩場をこなしながら、目指すのは本日の宿、七合目の東洋館(標高3,000mほど)。山小屋の前は、多くの登山者で行列や渋滞ができるほどの賑わいでした。

東洋館は吉田ルートでも歴史ある山小屋のひとつ。標高3,000mの世界で温かい食事にありつき、体を休められるありがたさは格別です。この日はここに泊まり、翌朝、山小屋の前でご来光を眺めるのが目標。日が落ちれば、あとは早めに休んで、翌日の山頂アタックに備えます。眼下に雲海が広がり、街の灯りが遠くにまたたく夜——それだけで、ここまで登ってきた甲斐があったと感じました。

翌朝、山頂へ——ご来光とお鉢巡り

富士登山のハイライトは、なんといってもご来光と、山頂の火口をぐるりと一周するお鉢巡りです。雲の上から昇る太陽が、空と雲海をゆっくりと染めていく光景は、寒さも眠さも忘れさせてくれるほど。長い登りの疲れが報われる瞬間でした。

山頂に立ったあとのお鉢巡りは、噴火口の縁に沿って一周する、富士山ならではのルート。ぐるりと歩けば、日本の最高地点である剣ヶ峰(3,776m)にも立てます。ここが、正真正銘「日本で一番高い場所」。ただし山頂付近は空気が薄く、風も冷たいので、防寒着をしっかり用意し、体調と時間に余裕を持って歩くことが大切です。無理をせず、自分の状態と相談しながら進みましょう。

まとめ:初めての富士山を吉田ルートで登るなら(私の結論)

初めての富士山は、「技術的に難しい山」ではなく、「準備と体力、そして高度への対処が問われる山」でした。鎖場の連続やルートファインディングに悩むことはほとんどありません。そのかわり、単調な砂利の登り、細かい砂埃、高山病、変わりやすい天気——こうした富士山ならではの要素にどう備えるかで、登山の快適さと安全性が大きく変わります。

これから挑戦する方に、私からのポイントをまとめると、

日本一の山は、正しく準備すれば、初めてでもきっと一生忘れられない景色を見せてくれます。安全第一で、あなたの富士登山が最高の思い出になりますように。

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Comments / 視聴者の声

動画へのコメント

YouTubeに寄せられたコメントより

@ヘルベルト-o7h

暑い中お疲れ様でした😄😄ついに富士山登られたんですね😄😄日本一の山と言う事で岩崎さんも大変楽しみにしてらっしゃったんじゃないでしょうか。😊😊今回星空の美しさが特に印象的でした。😀😀東京では中々見られない夜景の美しさですね😄😄パート2も楽しみです😀😀

@gakutarou9146

富士山頑張ったのですね😊素晴らしいです 楽しかったーの一言が見ている方も楽しくなりました 星空もきれいでいいですねー 富士山は登る山でなく見る山という偏見を持っていて登ったことないのですが、一度は登りたいです 次編も楽しみにしています

@後小路

憧れの富士山🗻初登頂おめでとうございます㊗️ 見た感じより辛そうでした。 次回はご来光ですね。 楽しみにしています。 登頂、動画🎥編集おつかれさまでした。 ありがとうございました😊

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