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鍋割山 日帰り登山|大倉から名物「鍋焼きうどん」を目指す丹沢の人気コースを登山モデルが正直ガイド
2024.08.30
丹沢には「山頂で食べる一杯」がそのまま目的になってしまう、ちょっと特別な山があります。それが今回登った鍋割山(なべわりやま・標高1272.5m)です。山頂に建つ鍋割山荘の名物「鍋焼きうどん」は、わざわざこれを食べるために登る人がいるほどの人気メニュー。私も、この一杯を目当てに大倉(おおくら)から歩き始めました。
先に結論をお伝えすると、鍋割山は鎖場や難しい岩場こそ少ないものの、とにかく距離が長い「体力勝負」の山です。しかも名物のうどんには営業時間があるため、ただ登るだけでなく「時間との勝負」という要素も加わります。この記事では、大倉からのコースの流れ、名物うどんにまつわる山ならではの文化、そして水・トイレ・クマ対策といった、これから鍋割山に挑戦する方に知っておいてほしい実践的なポイントを、私自身の失敗も含めて正直にまとめます。
朝の雨で心が折れそうになりながらもスタートし、青空の下でうどんにありつくまでのリアルな一日。丹沢で「歩いてご褒美を食べる」登山を計画している方の参考になればうれしいです。
鍋割山ってどんな山?名物「鍋焼きうどん」を目当てに
鍋割山は、丹沢山地の中でも特に人気の高い一座です。標高こそ1272.5mと丹沢の主稜線の中では控えめですが、その人気を支えているのが山頂の鍋割山荘で味わえる鍋焼きうどん。土鍋でぐつぐつと煮込まれた熱々の一杯は、長い道のりを歩き切った体に染みわたる「山のごちそう」です。
私がこの山を選んだ理由も、まさにこのうどんでした。実はこの日は朝から結構な雨で、3時半に起きて空を見上げたときには「今日は無理かもしれない」と本気で迷ったほど。それでも「とりあえず大倉のバス停まで行って、そこで考えよう」と半信半疑で家を出ました。ところが登山口に近づくにつれて雲が切れ、青空がのぞき始めたのです。あの瞬間の「行けるかも!」という高揚感は、天気に翻弄される山歩きならではのものでした。
コース概要(大倉から鍋割山へ・日帰り)
- 山域:東丹沢(神奈川県)
- 目的地:鍋割山(標高1272.5m)
- 主なルート:大倉バス停 → 西山林道(長い車道・林道歩き)→ 二俣(ふたまた)→ 後沢乗越(うしろざわのっこし)→ 鍋割山山頂
- 距離の目安:大倉から山頂まで片道およそ7km
- アクセス:小田急線・渋沢駅からバスで大倉バス停へ。マイカーの場合も大倉に駐車場があります
- 難易度:★★☆☆☆〜★★★☆☆。危険な岩場・鎖場は少ないものの、林道歩きが長く距離があるため、技術より「体力とペース配分」が問われるコースです
私はこの日、出遅れも重なって山頂まで約5時間かかりました。標準的なコースタイムより時間がかかっているので、余裕を持った計画をおすすめします。
大倉バス停スタート——多くの人は塔ノ岳、私は鍋割山へ
登山の起点は、丹沢の玄関口・大倉バス停。本当は7時に到着する予定でしたが、朝の雨で気持ちが揺れたうえに電車にも乗り遅れてしまい、実際に歩き出したのは7時45分ごろ。序盤から少し時間をロスしてのスタートになりました。
この日、同じバスに乗っていたのは5人ほど。そして分岐で見ていると、私たち以外の全員が塔ノ岳(とうのだけ)方面へと歩いて行きました。大倉といえば塔ノ岳へ続く「大倉尾根」が有名で、そちらへ向かう人が多いのも納得です。私たちはそこから分かれ、鍋割山を目指すルートへ。同じバス停から出発しても行き先が分かれていくのは、丹沢という山域の懐の深さを感じる瞬間でした。
西山林道の長い道のりと、クマ対策
鍋割山への道は、しばらく西山林道というコンクリート主体の林道歩きが続きます。車も通れるようななだらかな道が延々と続くため、体力的にはそれほどきつくないものの、「まだ2.7kmしか歩いていない……」と距離表示にため息をつく場面もありました。良く言えばウォーミングアップ、正直に言えば少し単調な区間です。
ここで一つ大切な注意点。この日は登る数日前のニュースで、鍋割山のすぐそばでクマの目撃情報が出ていました。丹沢は決してクマと無縁のエリアではないので、私はこの区間からしっかり熊鈴を鳴らしながら歩きました。音で自分の存在を知らせることは、鉢合わせを防ぐ基本的で有効な対策です。単調に感じる林道歩きこそ、油断せず音を出しながら進みたいところです。
途中、木漏れ日が林道をキラキラと照らし始め、あれほど雨を心配した空が嘘のような青空に変わっていきました。「今日、やめずに来て本当に良かった」と心から思えた瞬間でした。
二俣と「ボッカボランティア」——うどんの水を山頂へ運ぶ
林道を進むと、二俣(ふたまた)と呼ばれる分岐に到着します。ここまでは車で入ることもできるようで、実際にパンクした車が停まっていました。
そしてこの二俣には、鍋割山ならではの光景があります。地面にずらりと並べられた、水の入ったペットボトルの数々。これは、山頂の鍋割山荘まで水を運ぶ「ボッカ(歩荷)ボランティア」の仕組みです。名物の鍋焼きうどんには当然たくさんの水が必要ですが、山の上に水場はありません。そこで、登る人が善意でこの水を担ぎ上げ、山小屋の運営を支えているのです。1リットルの軽いものから5リットルの重いものまで揃っています。
正直に言うと、重さを考えると少し迷いました。それでも「うどんを食べに来たのだから」と、私はザックに約2リットル分を追加。もともと7kgほどだった荷物が9kgになり、肩にずしりと重みが加わりました。この一手間があの一杯を支えているのだと思うと、重さも不思議と誇らしく感じられます。無理のない範囲で構わないので、体力に余裕があればぜひ参加してみてほしい、鍋割山らしい体験です。
後沢乗越から山頂へ——沢を渡り、時間との勝負
二俣を過ぎると、道の表情ががらりと変わります。ここからは沢をいくつも渡っていく本格的な登山道。木の橋や、意外なほどよく揺れる吊り橋、そして雰囲気のある木道を慎重に進みます。すぐそばを流れる沢の音や小さな滝に癒やされながら、少しずつ高度を上げていく区間です。「沢登りみたいで飽きない」という誰かの言葉に、私も深くうなずきました。
沢沿いの道を登り詰めると、尾根上の鞍部後沢乗越(うしろざわのっこし)へ。ここから山頂までは、木の根が張り出した急な登りが続きます。二俣から山頂までは約2.4km。数字以上に足にこたえる区間です。
そしてこの終盤、私の頭を占めていたのは名物うどんの営業時間でした。鍋割山荘のうどんは、おおむね11時から13時ごろまでの営業で、しかも売り切れ次第終了。分岐の標識で「山頂まであと1時間半」と知り、到着予定が12時50分……つまり本当にギリギリ。「うどんを食べに来たのに、うどんが食べられないオチになるかもしれない」と焦りながら、水を大切に飲みつつ最後の急登を必死で登りました。
標高1272.5m、鍋割山荘の鍋焼きうどん
山頂の目印になっているソーラーパネルが見えたときの安堵感といったら。息を切らしながら「あつい!」を連発しつつ、ついに標高1272.5m、鍋割山の山頂に到着です。
そして——間に合いました。ラストオーダー間際に山荘へ滑り込み、念願の鍋焼きうどんとご対面。土鍋の中で湯気を立てる熱々の一杯は、長い林道歩きも、担ぎ上げた水の重みも、時間に追われた焦りも、すべて報われる味でした。焦って食べたぶん、食べ終えてからのんびり山頂標識を撮る余裕も生まれ、達成感をゆっくり噛みしめることができました。
天気が良ければ山頂からは富士山が望めるロケーション。全く期待していなかったこの日も青空が広がり、「歩いてご褒美を食べる」という当初の目的が、これ以上ない形で叶った一日になりました。
鍋割山を歩く前に知っておきたいこと(難易度・持ち物・注意点)
これから鍋割山に挑戦する方のために、私が実際に歩いて感じたポイントをまとめます。
- 難易度は「体力型」:危険な鎖場は少なめですが、片道約7kmと距離が長く、林道歩きも含めてとにかく歩き応えがあります。技術よりも体力とペース配分がカギです。
- うどんは時間との勝負:鍋焼きうどんは営業時間(おおむね11〜13時ごろ)があり、売り切れ次第終了です。確実に味わいたいなら、早めのスタートを強くおすすめします。私のように出遅れると本当にヒヤヒヤします。
- 水は多めに:私は1.5リットル持参しましたが、暑い時期はそれでも心もとないほど。しっかり補給しないと熱中症の危険があります。
- トイレは事前に:大倉バス停から山頂まではトイレがありません。水分補給とのバランスに悩む場面もあったので、出発前に必ず済ませておきましょう。
- クマ対策を忘れずに:目撃情報が出ることもあるエリアです。熊鈴など、音で存在を知らせる備えを持っていくと安心です。
- 小物の落下防止に一工夫:この日はカメラを落として壊してしまうという痛恨のミスもありました。前掛けできる小さなサコッシュに大事なものをまとめておくと、屈んだ拍子の落下を防げて安心です(自戒を込めて)。
まとめ:鍋割山は「歩いてご褒美を食べる」楽しさが詰まった山
今回の鍋割山は、朝の雨、電車の乗り遅れ、うどんの時間制限と、最初から最後までハラハラの連続でした。それでも、青空の下で担ぎ上げた水が名物の一杯になり、目の前に湯気を立ててくれたとき、この山を選んで本当に良かったと心から思えました。
鍋割山の魅力は、単なる登頂ではなく「歩いた先にちゃんとご褒美が待っている」という物語性にあります。危険箇所は少ない一方で距離は長く、うどんの時間も意識する必要がある——だからこそ、早出・水多め・トイレは事前にという基本を押さえれば、丹沢でも指折りの満足度が得られるコースです。
次の休日、「山頂であの熱々のうどんを食べる」という目標を胸に、ぜひ鍋割山を歩いてみてください。あなたの一歩が、山を支える水運びの一助になるかもしれません。安全第一で、丹沢の名物グルメ登山を楽しんでくださいね。
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Comments / 視聴者の声
動画へのコメント
YouTubeに寄せられたコメントより
新しい動画を毎回楽しみにしてます❤
鍋割山お疲れ様でした! 朝は雨だったとのことですが、 青空広がり、丹沢らしい景色を見ながらの鍋焼きうどん 最高ですね! 間に合って良かったです!
鍋割りうどん😂 一緒に登ってる様な臨場感で とても楽しかったです♪ Bobyちゃま😊
お疲れ様でした😊
お疲れ様でした!鍋割山への急登は本当にしんどいから思いの外時間めちゃくちゃかかっちゃいますよね~💦でも鍋焼きうどんの為に一生懸命頑張る姿はえらいです!😀帰りのコースと時間聞いた瞬間、あ~暗くなっちゃうなぁって予感しました💦後半楽しみにしてますね~💦
山頂で食べる鍋焼きうどん😊美味しそうですね☺️ 未明に雨降ってると出かけるかどうするか迷いますよね😅



