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燕岳〜大天井岳 表銀座 1泊2日ガイド|合戦尾根の急登・燕山荘・コースタイムを登山モデルが解説
2024.07.28
北アルプスの稜線に憧れて、「最初の一歩をどこにしよう」と迷っている方に、私が真っ先におすすめしたいのが表銀座(おもてぎんざ)です。今回は、その入口である名峰燕岳(つばくろだけ・2763m)から、表銀座の最高峰大天井岳(おてんしょうだけ・2922m)までを、1泊2日で歩いてきました。
この記事では、登山口の中房温泉から始まる急登「合戦尾根」の登り方、稜線に建つ名宿・燕山荘、そして白い砂と花崗岩が続く天空の縦走路まで、行程・コースタイムの目安・見どころを、実際に歩いた私の感想とあわせてお届けします。ハードな登りはあるものの、稜線に出た瞬間の景色は「頑張ってよかった」と心から思えるはず。これから北アルプスデビューを考えている方の計画づくりの参考になればうれしいです。
コース概要(1泊2日・北アルプス表銀座)
- 山域:北アルプス・常念山脈(長野県安曇野市/大町市)
- 主なピーク:燕岳(2763m)/大天井岳(2922m・表銀座の最高峰)
- 登山口:中房温泉(標高約1450m)
- 1日目:中房温泉 → 合戦尾根(第一・第二・第三ベンチ〜合戦小屋)→ 燕山荘(泊)→ 燕岳を往復
- 2日目:燕山荘 → 表銀座の稜線を大天井岳へ → 往復して合戦尾根を下山
- アクセス:JR大糸線・穂高駅から中房温泉行きの登山バス。マイカーの場合は中房温泉の登山者用駐車場(ハイシーズンは早朝で満車になりやすい)
- 難易度:★★★☆☆(体力度は高め)。危険な岩場は多くありませんが、標高差1300m超の急登と2900m級の高所を歩くため、体力と高所への慣れが必要です
表銀座ってどんなコース?
「表銀座」とは、燕岳から大天井岳を経て、槍ヶ岳へと続く北アルプスの人気縦走路のこと。銀座の名のとおり、多くの登山者に歩かれてきた王道ルートです。
最大の魅力は、稜線に出てからの開放感。燕岳周辺は白い花崗岩と砂礫が広がり、まるで山上の砂浜のよう。振り返れば歩いてきた稜線が続き、天気が良ければ槍ヶ岳の穂先まで見渡せます。今回歩いた燕岳〜大天井岳は、その表銀座の「おいしいところ」を1泊2日で味わえる区間。槍ヶ岳まで足を延ばさなくても、北アルプスらしい絶景を存分に楽しめるのが、初めての方にうれしいポイントです。
登山口・中房温泉からスタート
出発点は、合戦尾根の起点となる中房温泉(なかぶさおんせん)。標高はすでに約1450mあり、ここから一気に稜線を目指します。公共交通なら穂高駅からの登山バス、車なら登山者用の駐車場が利用できますが、人気ルートだけあって駐車場はハイシーズンの早朝に満車になりがち。時間に余裕をもって到着するのがおすすめです。
この日は歩き始めから日差しが強く、顔に当たる陽射しで「もう暑い」と感じるほど。ただ、気温は18度前後で湿度が低かったのが救いでした。夏山の急登はとにかく汗をかくので、湿度が低いだけで体感がぐっと楽になります。「テンションが上がるね」と話しながら、私たちは元気に樹林帯へと入っていきました。
合戦尾根の急登——ベンチをつないで高度を上げる
燕岳への登りに使う合戦尾根(かっせんおね)は、実は「北アルプス三大急登」のひとつに数えられる登り応えのある道。とはいえ、ありがたいことに一定の間隔で休憩ポイントが整備されていて、第一ベンチ → 第二ベンチ → 第三ベンチ → 富士見ベンチ → 合戦小屋と、目標をつないで登っていける構成になっています。
私は第一ベンチで一度ザックを下ろし、りんごをかじってひと休み。「次の第二ベンチまでは50分くらいかな」と時間を区切りながら歩くと、長い登りも不思議とリズムがつかめます。ゴールまでの標高差をまとめて考えると気が重くなりますが、「まずは次のベンチまで」と刻んでいくのが、急登を乗り切る一番のコツだと改めて感じました。
登りの途中で目を引いたのが、合戦小屋へと荷物を運ぶ荷揚げ用のケーブル。合戦小屋といえば、夏に食べられる冷たいスイカが名物として知られていますが、その材料もこうして山の上まで運ばれているのだと分かると、あの一切れのありがたみが増します。汗だくで登ってきた体に、冷えたスイカが染みる——それも合戦尾根の楽しみのひとつです。
息が上がる急登を楽に登るコツ
急登で一番つらいのは、脚よりもむしろ「呼吸」かもしれません。私が意識しているのは、吐く息を大切にすること。
ヨガでは鼻から吸って鼻から吐くのが基本ですが、山の急登では、ロウソクの火を「ふーっ」と消すように口から息を吐ききるイメージが効きます。しっかり吐ききると、次の一呼吸が自然と深く入ってきて、酸素が薄くなる高所でも息が整いやすくなります。
もうひとつの目安がペース。「まだ会話ができるくらい」のスピードなら、体はオーバーペースになっていません。逆に、言葉が続かなくなってきたら少し速すぎのサイン。あわせて歩幅をいつもより狭くすると、一歩あたりの負担が減って、脚も心臓も長持ちします。急登では「ゆっくり・小さく・吐ききる」。この3つを唱えながら登るだけで、驚くほど楽になりますよ。
稜線の名宿・燕山荘と燕岳
長い合戦尾根を登り切り、稜線に飛び出すと、そこに待っているのが北アルプスを代表する山小屋燕山荘(えんざんそう)です。稜線上の絶好のロケーションに建ち、食事やスタッフのあたたかいもてなしでも人気の宿。ここに一泊して、夕方や早朝の澄んだ空気の中で燕岳を歩けるのが、1泊2日プランの醍醐味です。
小屋から燕岳の山頂までは、白い砂礫の道を往復します。あたりには、この山のシンボルともいえる高山植物コマクサが点在。「高山植物の女王」と呼ばれる可憐な花で、7〜8月ごろがちょうど見頃です。さらに、イルカ岩やメガネ岩といったユニークな形の花崗岩が次々と現れ、歩いているだけで楽しい稜線。白砂・青空・奇岩のコントラストは、まさに絵はがきのような美しさでした。
2日目:表銀座を大天井岳へ
翌日は、いよいよ表銀座の稜線を南へ。目指すのは、この区間の最高峰大天井岳(2922m)です。燕山荘からは片道3時間ほどの稜線歩き(あくまで目安です)。右手には常念山脈、正面には槍ヶ岳へと続く尾根が広がり、歩くほどに北アルプスの奥深さを感じます。
大天井岳の山頂に立てば、槍・穂高の大パノラマがぐるりと。ここから表銀座を縦走して槍ヶ岳を目指す健脚の方もいますが、今回は大天井岳を折り返し地点として燕山荘方面へ戻り、合戦尾根を下って中房温泉へ下山するプランにしました。無理に距離を伸ばさず、稜線の景色をゆっくり味わえるのが、この1泊2日の良いところだと思います。
難易度・装備・計画のポイント
- 体力:合戦尾根は標高差1300m超の急登。日頃から歩いて、脚づくりをしてから臨むと安心です
- 高所対策:2900m級では空気が薄くなります。前述の呼吸法とゆっくりペースで、頭痛や吐き気など高山病のサインが出たら無理をしないこと
- 山小屋の予約:燕山荘をはじめ稜線の小屋は繁忙期に混み合います。宿泊は必ず事前予約を
- 装備:夏でも稜線は冷えるので防寒着は必須。日差しも強いので日焼け対策と十分な水分を
- コースタイムは目安:本記事の時間はあくまで参考です。最新の情報と天候を確認し、早め早めの行動を心がけてください
まとめ:北アルプス最初の1泊2日に、私が表銀座をすすめる理由
合戦尾根の登りは正直きついですが、稜線に出た瞬間、その苦労はすべて報われます。白い砂礫の道、点在するコマクサ、ユニークな奇岩、そして名宿・燕山荘での一夜。燕岳から大天井岳へと続く表銀座は、危険な岩場が少なく、それでいて北アルプスらしい絶景を全身で味わえる、まさに入門の縦走にうってつけのコースです。
大切なのは、体力づくりと余裕のある計画、そして「ゆっくり・小さく・吐ききる」歩き方。この準備さえ整えれば、きっと一生の思い出になる2日間が待っています。あなたも次の夏、北アルプスの天空の稜線へ、最初の一歩を踏み出してみませんか。
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Comments / 視聴者の声
動画へのコメント
YouTubeに寄せられたコメントより
何度も修正しておりましたのでいいねやコメント下さった方々申し訳ありませんでした。そして教えていただきありがとうございました。
ワクワクと楽しさが凄い伝わって幸せな気分になりました。 これからもワクワクする動画を待ってます❗️
北アルプスデビューおめでとうございます🎉㊗️ 心の底から喜びが溢れ出てるのがわかるステキな笑顔ですね😀 これからきっと北アルプスの好きが止まらなくなって大変ですよー😂 次編も楽しみにしています♪♪
YouTubeアップ楽しみにしてました! 燕岳、登頂おめでとうございます🎉 合戦尾根大変ですよね 燕山荘見えてからも長いですしw けど、夏のアルプス最高ですよね 大天井編も楽しみです
8月下旬に同じルートの山行予定なので参考になります。楽しさと感動が伝わり今からワクワクが止まりません😄
wow interesting experience



