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鍋割山〜塔ノ岳 稜線縦走|鍋割山稜を歩き大倉尾根で下山、予想外に長かった丹沢周回を登山モデルが正直ガイド
2024.09.07
丹沢の人気ピーク・鍋割山と塔ノ岳。この2座を単体で登った記録はこれまでもお届けしてきましたが、今回はその2つを稜線でつなぐ縦走に挑戦しました。名物の鍋焼きうどんを堪能した鍋割山の山頂から、塔ノ岳へと続く鍋割山稜を歩き、分岐の金冷しを経て、通称「バカ尾根」こと大倉尾根をひたすら下る——大倉を起点にぐるりと一周する周回コースです。
先に結論をお伝えすると、稜線歩きの気持ちよさは丹沢でも指折り。ただし、正直に言えば下山が予想以上に長く、最後はあたりが真っ暗になるなかヘッドランプを頼りに歩き切りました。この記事では、鍋割山から塔ノ岳方面をつなぐ稜線の魅力と、大倉尾根の長い下りで私が痛感したこと、そして丹沢を安全に歩くための注意点を、実際に歩いた体験からまとめます。「鍋割山と塔ノ岳をひと続きで歩いてみたい」「大倉尾根を下りに使う周回を考えている」という方の参考になればうれしいです。
コース概要(鍋割山〜塔ノ岳 稜線縦走/大倉起点の周回)
- 山域:丹沢山地(神奈川県・秦野市/大倉起点)
- 主なピーク:鍋割山(標高1272m)/塔ノ岳(標高1491m・今回は山頂手前で下山)
- 全体のルート:大倉バス停 → 鍋割山(前編で登頂・鍋焼きうどん) → 鍋割山稜 → 金冷し → 大倉尾根 → 大倉バス停
- この動画(後編)の区間:鍋割山 山頂 → 鍋割山稜の稜線歩き → 金冷し → 大倉尾根を下山 → 大倉バス停
- アクセス:起点の大倉バス停へは、小田急線・渋沢駅からバスでアクセスできます。下山後は鶴巻温泉で汗を流すのが定番です
- 難易度:★★★☆☆。危険な岩場は少なく道はよく整備されていますが、距離が長く、特に大倉尾根の下りは体力勝負。行動時間に余裕を持った計画が必須です
このコースの魅力は、鍋割山と塔ノ岳という人気の2座を、山頂の往復(ピストン)ではなく稜線でつなげて一筆書きのように歩けるところ。同じ道を戻らないぶん、景色の移り変わりを最後まで楽しめます。
鍋割山から金冷しへ——「爽やかな稜線」と思いきやアップダウンの連続
お腹いっぱいの鍋焼きうどんで元気をチャージし、鍋割山の山頂を後にしたのは午後1時50分ごろ。ここから塔ノ岳方面へ延びる鍋割山稜を歩き、金冷しの分岐を目指します。「金冷しまでは稜線歩きで、とても道がきれいだ」という噂を聞いていたので、私は気持ちよく歩けることを期待していました。
歩き出してすぐ、涼しい風が抜けて「これは気持ちいい!」と声が出るほど。ところが、爽やかな稜線をイメージしていたら、現れたのは普通に急な登りでした。鍋割山稜は小さなピークを越えていくアップダウンのある道で、食後にのんびり歩いていると、一気に心拍数が上がります。フラットな尾根をイメージしていると、良い意味で裏切られるはずです。
夏場は緑が青々と茂り、横の展望はやや遮られがち。それでも、木々の切れ間からたまに顔をのぞかせる景色が本当にきれいで、思わず立ち止まってしまいました。うどんの営業時間を気にして焦って登った午前中とは違い、時間に追われずこの稜線を味わえたことが、何よりの贅沢でした。遠くには丹沢のシンボル・大山の姿も見え、「来てよかった」と何度もつぶやいたほどです。
金冷しの分岐——塔ノ岳の山頂は時間切れで次回に
やがて到着したのが、鍋割山稜と大倉尾根が出会う分岐・金冷し。ここは北へ進めば塔ノ岳の山頂、南へ下れば大倉へと続く、コースの要となるポイントです。
正直にお伝えすると、この日は塔ノ岳の山頂までは足を延ばしませんでした。鍋割山でゆっくりしすぎたこともあり、時計を見れば下山に3時間はかかりそうな時間帯。無理に山頂を踏んで日没に追われるより、安全にぐるっと回って帰る判断をしました。塔ノ岳がこれほど人気なのは、あの山頂からの景観が本当に素晴らしいから。だからこそ、次はしっかり時間をとって、あらためて主役として登りに来ようと心に決めました。山を「また来る理由」を残して下りるのも、私は嫌いではありません。
大倉尾根(バカ尾根)の長い下り——花立山荘と堀山の家
金冷しから先は、いよいよ大倉尾根の下りです。標高差にして1000m前後を一気に下っていく、通称「バカ尾根」。長く単調に感じられることからその愛称がつくほどで、下りとはいえ気を抜けません。
序盤は「鬼の下り」と呼びたくなるような急な階段が続きますが、木道や木段がよく整備されているので、足元は思いのほか歩きやすい。しばらく下ると、目印にしていた青い屋根の花立山荘が見えてきます。実はここのかき氷を楽しみにしていたのですが、この日は平日。営業は土日中心とのことで、残念ながらお預けとなりました。同じように狙っている方は、山小屋の営業日を事前に確認しておくのがおすすめです。
さらに下ると堀山の家に到着。ここで印象的だったのが、丹沢名物ともいえるヤマビル対策でした。小屋には忌避剤(ヤマビルファイター)が置かれ、塩は自由に使わせてもらえるようになっていたのです。丹沢は雨の後や夏場にヤマビルが出やすいエリア。塩や忌避スプレーを持参し、休憩のたびに靴まわりをチェックしておくと安心です。
予想外の長時間下山——日没とヘッドランプ、そして下りで学んだこと
大倉尾根の手ごわさは、その長さにあります。道標の残り距離を見ても「さっき6.4km、まだ6.2km……全然減っていない」と苦笑いするほど、なかなか里が近づいてきません。トレイルランナーに軽やかに追い抜かれ、そのスピードに「やっぱりすごいな」と感心しつつ、私は一歩ずつ高度を下げていきました。
長い下りの途中で、私は自分の体の使い方に気づかされました。足元ばかりを見て下り続けていたせいで、首と肩がこわばり、背負ったザックがどんどん重く感じられるのです。きっと姿勢が崩れていたのだと反省し、登りも下りも背筋を意識するだけで、一か所に負担が集中するのを防げそうだと実感しました。下山は「ただ下るだけ」ではなく、姿勢と歩き方が疲労を大きく左右します。
見晴茶屋を過ぎ、大倉高原方面の分岐へ。100円で使わせていただいたトイレがとてもきれいで、こうした整備に頭が下がりました。そうこうしているうちに日はすっかり暮れ、あたりは真っ暗に。ここで頼りになったのがモンベルのヘッドランプです。足元をしっかり照らしてくれて、暗い山道でも安心して歩けました。日没が早い季節や、下山が長引きそうなときは、ヘッドランプは「念のため」ではなく必携装備だと改めて感じます。
大倉バス停にたどり着いたのは、午後6時45分ごろ。予定より大きく時間が押し、下山だけで実に長い道のりとなりました。それでも無事に舗装路まで下りてきた瞬間の安心感は格別で、思わず「楽しかった」と声がこぼれます。この後は鶴巻温泉に立ち寄り、疲れた体をお風呂でさっぱりと癒やしました。
丹沢を安全に歩くための注意点
今回のコースを歩いて、改めて大切だと感じたポイントをまとめます。
- 行動時間に余裕を:鍋割山と塔ノ岳をつなぐ縦走は距離が長く、下山に想像以上の時間がかかります。「山の行動は15時まで」を目安に、遅くなりそうなら早めの決断を
- ヘッドランプは必携:日没に追われる可能性を考え、明るいヘッドランプと予備電池を必ず携行しましょう
- ヤマビル対策:丹沢は季節によってヤマビルが出ます。塩や忌避剤を用意し、こまめに足元を確認
- 山小屋の営業日を確認:花立山荘のかき氷など、小屋のお楽しみは営業日・時間を事前にチェック
- 下りの姿勢:足元を見過ぎて前かがみにならないよう意識すると、首・肩・脚への負担がぐっと減ります
まとめ:稜線でつなぐからこそ味わえる、丹沢のロングコース
鍋割山と塔ノ岳を稜線でつなぐ今回の縦走は、山頂ピストンでは味わえない移り変わる景色と、大倉尾根という丹沢屈指のロングトレイルを一度に楽しめる、歩きごたえたっぷりのコースでした。塔ノ岳の山頂こそ次回に持ち越しましたが、鍋割山稜から見た緑の稜線と、木々の間にのぞく大パノラマは、時間をかけて歩いた者だけへのご褒美だったと思います。
一方で、下山の長さは私の想像を超えていました。以前この尾根を歩いたときは、下りだけで4時間半かかり、5日間も筋肉痛が残ったほど。決してやさしいだけの山ではありません。だからこそ、いろいろな道が選べてトレーニングにも最適で、季節を変えて何度でも通いたくなる——それが丹沢の懐の深さだと感じます。次は空気の澄んだ秋か冬に、もう少し足腰を鍛えてから、塔ノ岳の山頂まで堂々と歩き通したい。そんな宿題を胸に、私はこの周回を終えました。
このコースに挑戦する際は、どうか時間と体力に余裕を持って。安全第一で、丹沢の稜線歩きを心ゆくまで楽しんでください。
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Comments / 視聴者の声
動画へのコメント
YouTubeに寄せられたコメントより
お疲れ様でした🎵前回の続きが有ったのですね(^^; いつも楽しそうに歩くので 見ていてこっちも楽しくなります♪
この暑い時期に良く登られましたね。 凄いです
長い山行お疲れさまでした 登山中も楽しそうで、なにより無事に下山できて本当に良かったです😊👏 自分は大倉尾根の下りは膝をやられてしまうので痛み止めドーピングで下ります😂 次回も楽しみにしています♪お気をつけて♪♪
下山お疲れ様でした😃😄夕暮れ過ぎの山も雰囲気いいですね。😊😊もうすぐゴールというところで寂しいっておっしゃって岩崎さん、すっかり登山慣れされたなっすごいなぁって思いました。😃😃やっぱり継続すると見えてくるもの会得するものってあるんだなって思いました。😊😊登山後の温泉また最高ですね~😄😄まだまだ東京暑いですがもうすぐ秋になると山がまた美しくなりますね。😊😊少し涼しくなるとより登山しやすくなりますね。😄😊次の動画も楽しみにしてます😄😄
お疲れ様でした。鍋割山陵は新緑の時期や紅葉の時期は格別です。また大倉尾根の途中にだいぶ前に市民の方々が植えた紅葉の林があるので、その時期は一面真っ赤になるので是非訪れてみてください。
はま寿司で視聴しています。



