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NEEWER LT39 正直レビュー|1.2kgのカーボン三脚が本当に要る4場面と、要らない3場面
2026.08.14
正直に言います。三脚なんて、ほとんどの場合いらない。重いし、かさばる。私自身、重い三脚を何度も家に置いてきました。
でも「これ」を撮りたいなら、話は別でした。朝の空の色が変わっていく数分間。長秒露光でしか映らない星空。そういう時間そのものが映る景色は、手持ちではどうしても残せません。だから毎回あきらめて、目に焼き付けるだけで先に進んでいました。
その私が、初めて「持っていきたい」と思った三脚が NEEWER LT39(ニューワー エルティー39) です。畳むと約49cm、重さは約1.2kg。ザックにも旅のバッグにも入ります。
先に結論をお伝えすると、LT39は「すべての登山に持っていく道具」ではありません。でも撮りたい時間がある日には、これ一択でした。 実際に撮って分かった「本当に要る4つの場面」と、逆に「置いていっていい3つの場面」、そして正直な弱点を1つ、包み隠さず書きます。
なお、この三脚はNEEWER様からご提供いただいたものです。ただし以下のレビューは、実際に海辺と夜景の現場で使って感じたことを、良かった点も気になった点もそのまま書いています。競合製品との比較についても、負けている部分を隠さず併記します。
家に置いてきた三脚は、何点でもなくゼロ点
三脚選びで、私がいちばん大事にしている考え方がこれです。
どんなに性能が良くても、家に置いてきた三脚はゼロ点。
剛性が高くて、耐荷重が大きくて、雲台の動きが滑らかで——それが全部そろっていても、重くて持っていかなければ、その日の写真には1ミリも寄与しません。逆に、多少スペックで劣っても、ザックに入れて現地まで運べた三脚だけが、実際に絵を残してくれます。
今回の撮影でも、まさにそれを実感しました。星空を撮った日、もし重い三脚しか持っていなかったら、私は間違いなく置いていっていたと思います。約1.2kgで畳んで49cm。だから持ってこられた。だからその絵がある。それだけの話でした。
NEEWER LT39のスペック|1.2kgで158cm、耐荷重10kg
まず基本スペックを整理しておきます。
- 全高:158cm(センターポールを伸ばした最大値)。身長160cm前後の私が立って、ちょうど目の高さです
- 最低高:約19.5cm(付属のショートポールに交換して脚を開いた状態)。地面すれすれのローアングルも撮れます
- 収納時の長さ:約49cm
- 収納時の太さ:Φ5.5cm。細いのでザックのサイドに挿しやすい
- 重さ:約1.2kg
- 耐荷重:10kg
- 素材:カーボンファイバー
- 雲台:自由雲台(ボール雲台)。プレートはアルカスイス互換
- 脚の開き角:3段階
- センターポール:ロング・ショートの2本が付属
- 価格:47,999円(動画公開時点・メーカー公式価格)
数字で地味にすごいのが、本体約1.2kgに対して耐荷重10kgという比率です。ミラーレスに望遠レンズを付けても2〜3kgですから、余裕がありすぎるくらい。
雲台は動かしたときに引っかかる感じがなく、細かい構図の調整がしやすいと感じました。プレートがアルカスイス互換なのも実用上ありがたいところで、他社の雲台やクランプにそのまま載せ替えられます(LT39はPeak DesignのV3プレートにも対応と公式に明記されています)。
付属のケースも生地に適度な厚みがあり、持ち運び用として十分しっかりした作りでした。
Peak Design トラベル三脚との比較|勝ち負けを正確に
このクラスで必ず比較対象になるのが、Peak Design のトラベル三脚 カーボン(TT-CB-5-150-CF-1)です。動画では要点だけお話ししましたが、ここでは数字を全部並べておきます。
| | NEEWER LT39 | Peak Design トラベル三脚 カーボン | |---|---|---| | 価格(税込) | 約48,000円 | 約11万〜12万円 | | 全高 | 158.4cm | 152.4cm | | 最低高 | 19.5cm | 14cm | | 畳んだ長さ | 49cm | 39.1cm | | 畳んだ太さ | Φ5.5cm | Φ7.9cm | | 耐荷重 | 10kg | 9.1kg | | 段数 | 4段 | 5段 |
※価格は2026年8月時点で確認した国内販売店の実勢価格です。重量は両製品とも公称値が資料によって割れており、差もわずかなため、比較項目から外しています。
LT39が勝っているのは、価格・全高・耐荷重・収納時の細さ。特に価格差は約6万円で、LT39は半分以下です。
負けているのは2つあります。 ひとつは畳んだときの長さで、LT39の49cmに対してPeak Designは39.1cm。約10cm短いのは、機内持ち込みのバッグに入れる場面では効いてきます。
もうひとつは最低高です。LT39の19.5cmに対してPeak Designは14cm。ローアングルはPeak Designのほうが強い、というのが正確なところです。私は動画の中でLT39の19.5cmを「地面すれすれ」と紹介していますが、比較の土俵に載せるなら、ここは負けていると書くべきだと思いました。
そのうえで、収納時の太さはLT39が明確に有利(Φ5.5cm対Φ7.9cm)です。ザックのサイドポケットに挿すことを考えると、長さより太さのほうが効く場面もあります。ここは実際に自分がどう運ぶかで選び分けてください。
本当に要る場面①|朝日・朝焼け
ここからが本題です。撮ってみて分かった「三脚が本当に要る場面」は、私の実感で4つでした。
1つ目は朝日と朝焼け。空の色がゆっくり変わっていく数分から十数分を、三脚があれば丸ごとタイムラプスにできます。
この場面が最も確実に三脚を必要とする理由は、月齢に左右されないからです。星空は新月前後を狙う必要がありますが、朝焼けは月夜でも新月でも関係なく、晴れた朝ならほぼ撮れます。撮影のチャンスが単純に多いのです。
実際の設定(朝日タイムラプス)
- インターバル:6秒
- 絞り:F8に固定
- シャッタースピード:カメラ任せ(絞り優先)
- 露出の平準化:ON
最後の「露出の平準化」が、この撮影のいちばん大事なポイントです。これをオンにしておかないと、明るくなっていく途中で映像がカクカクします。 空がだんだん明るくなる=カメラが1枚ごとに露出を変えるので、その段差がそのまま映像のちらつきになるからです。オンにしておくと前後の露出をならしてくれて、滑らかにつながります。
本当に要る場面②|星空
2つ目は星空です。これは手持ちでは絶対に無理な世界で、長秒露光でしか映りません。
そして星空こそ、この三脚の「数字に出ない実力」が出た場面でした。持ってこられたこと。それだけなんです。 重い三脚なら、あの日も間違いなく置いてきていました。
実際の設定(星空)
- シャッタースピード:15秒(開けすぎると星が点ではなく線になります)
- ISO:1600
- レンズ:24mm相当・開放
- 長秒ノイズリダクション:必ずOFF
こちらも最後の項目が重要です。長秒ノイズリダクションをオンにすると、1枚撮るたびに露光時間と同じだけ待たされます。 15秒露光なら、その後15秒の処理待ち。インターバル撮影がそもそも成立しません。星のタイムラプスを撮るなら、ここは必ずオフにしてください。
本当に要る場面③|夜景・長秒露光
3つ目は夜景と長秒露光です。夜の街や海は、手ぶれが消えるだけで光がここまでクリアに伸びるのかと驚きます。
そしてこの場面には、他の3つにない大きな利点があります。天気に左右されないこと。 星や朝日は完全に天候次第ですが、夜景は曇っていても、雨上がりでも撮れます。むしろ雨上がりは路面が光を反射して絵になります。せっかく三脚を持ち出した日に空振りしたくない、という方にはこの用途がいちばん確実です。
実際の設定(夜景)
- シャッタースピード:6秒前後
- 絞り:F8まで絞る
絞りをF8まで絞ると、街灯が星のような光条(こうじょう)になります。この絞りは三脚がないと選べません。 手持ちでF8まで絞れば、シャッタースピードが確保できずブレるからです。「三脚があると選べる絵が増える」というのは、こういうことなのだと思います。
本当に要る場面④|動画の定点・タイムラプス
4つ目は動画の定点撮影とタイムラプスです。手ぶれが消えるだけで、映像がぐっと作品に寄ります。
実際の設定(定点タイムラプス)
- インターバル:3秒
そして設定以上に大事なのが、撮影中の振る舞いです。回している間、絶対に三脚に触らないこと。 一度触ると、その1コマだけ構図がずれて、映像でカクッと飛びます。数十分かけて撮った素材が、たった1回の接触で台無しになることがあります。私は撮影中、三脚から一歩離れて待つようにしています。
逆に、持っていかなくていい3つの場面
正直に、いらない場面も書いておきます。
1. 日中のスナップ — 手持ちで十分です。三脚を出す手間のほうが大きい 2. 行動中の撮影 — 歩きながら撮る場面では、そもそも広げる余裕がありません 3. グラム単位で削る軽量装備の日 — 縦走やロングトレイルなど、装備を削り込む日は置いていく判断でいいと思います
全部の場面に持っていく道具ではありません。「撮りたい時間があるかどうか」で決める道具だと考えています。
正直な弱点|センターポールを最大まで伸ばすと揺れが残る
弱点も1つ、はっきりお伝えします。
センターポール(真ん中の柱)を最大まで伸ばすと、揺れの収まりが落ちます。 手を離してから振動が止まるまでの時間が、明らかに長くなります。短い露光なら気になりませんが、長いタイムラプスではここが効いてきます。
ただ、これは運用で回避できます。
- 基本はセンターポールを伸ばさず、脚の高さだけで使う(いちばん効果があります)
- 付属のショートポールに交換して重心を下げる
- それでも高さがほしい日は、脚の中央のフックにザックを吊るして重りにする
実際、山中湖で天の川のタイムラプスを撮ったときも、センターポールは最短のまま、フックにバッグを吊るして撮影しました。この運用なら、長時間のインターバル撮影でもブレは出ませんでした。
関連して、耐荷重についても補足しておきます。「耐荷重10kg」は「載る」であって「ブレない」ではありません。 10kgの機材を載せてもポールを伸ばしきっていれば揺れますし、逆に2kgでも重心が低ければ安定します。カタログの耐荷重は、安定性の保証書ではないのです。
よくある質問
Q. 耐荷重10kgって、実際なにが載るの?
ミラーレスに望遠レンズを付けても2〜3kgです。10kgは正直、余裕がありすぎるくらい。ただし前述のとおり、耐荷重は「載る」であって「ブレない」ではない点にご注意ください。
Q. アルカスイス互換って何?
三脚のプレート(カメラに付ける板)の規格です。これに対応していると、他社の雲台やクランプにそのまま載せ替えられます。複数の三脚や雲台を使い分ける方には、地味ですがとても大きい利点です。
Q. カーボンとアルミ、どっちがいい?
カーボンは軽くて、揺れの収まりが速くて、冬に触っても冷たくない。ただし、その分高いです。アルミは安くて丈夫ですが、重い。山に持っていくなら私はカーボンを選びます。 価格差は「持っていけるかどうか」に払っている、という考え方です。
まとめ|あきらめていた時間を、持って帰れるようになった
三脚はいらない。ほとんどの場面では、今も本当にそう思っています。
でも、時間を持って帰りたい日は、これ一択でした。この軽さだから持ってこられて、この剛性だから、色が変わっていく数分をブレずに回し切れた。いつもなら「きれいだったな」で終わっていた景色が、映像として手元に残りました。
こんな方におすすめです。
- 朝日・星空・夜景など、時間の流れそのものを撮りたい方
- 三脚は欲しいけれど、重さがネックで毎回置いてきている方
- 高さ(158cm)と積載性は妥協したくないが、11万円は出せない方
逆に、機内持ち込みの制約が厳しい方や、ローアングルを多用する方は、収納長39.1cm・最低高14cmのPeak Designを検討する価値があります。そこは正直に、用途で選び分けてください。
NEEWER LT39 カーボントラベル三脚(全高158cm/収納49cm/約1.2kg/耐荷重10kg/アルカスイス互換)
¥47,999(動画公開時点・メーカー公式価格)
※ 本記事は、NEEWER様の提供を受けた動画をもとに構成しています。スペックは動画公開時点のメーカー公表値および実機での確認に基づくもので、仕様・価格は変更される場合があります。
※Amazonのアソシエイトとして岩崎良美は適格販売により収入を得ています。
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Comments / 視聴者の声
動画へのコメント
YouTubeに寄せられたコメントより
皆さんは登山や旅行に三脚を持って行きますか? 「持って行く派」「できれば持ちたくない派」など、普段どんな三脚を使っているかもぜひコメントで教えてください! 今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました✨ チャンネル登録、高評価、ハイプしていただけたら嬉しいです😊
写真うまい。感動的。素晴らしい。
岩崎さんこんばんは😄😄その場の時間を持って帰りたい。景色だけでなく、その時よぎった色々な感情や空気感まで持って帰れますね😊😊三脚がここまで軽くなるとは驚きました。メリットデメリットも非常に分かりやすかったです。明日は靖国神社にお参りします。😊😊先輩方に心から感謝して一日一日大事に過ごして行きたいですね。東京天気不安定ですが、岩崎さんも外出の際はお気をつけ下さいね😊😊
私はスポーツ写真(野球)が主だったので一脚の方が頻度は高かったです。因みに機材は ①canon eos1dx2 7d2 ②canon ef100-400 4-5.6L シグマ150-600 がメインでした。 ※全部分割払いでw たまーに風景や夜景を撮る時には三脚使ってました。 三脚、一脚共にSLIKの安いやつでしたw
ニューワーと読むのですね フィルターなどでお世話になってます 三脚は一生使えるけど、なかなか手が出ませんね💦 ハイキングには小さい三脚とモンベルの一脚になるトレッキングポールを持っていきます。あんまり出番はないですが、花とか撮るとき使ってます 三脚は花火のとき使います レリーズを使うのが楽しいです あと、アクションカメラはネックストラップに付けて、自分が一脚兼雲台になります😆 長文でごめんなさい
今晩は😃 自分もカメラ好きで写真を撮っていますが ほとんど手持ち撮影です📷 三脚は持っていますが面倒で出さない事が多いです💦 設定などの詳細ありがとうございます🙇 カメラ初心者なのでありがたいです☺️ 前は登山にカメラを持って行きましたが、最近はスマホでよしにしています😅 三脚は登山にはもって行きませんが 通じて使いで欲しいと思った三脚です♬ 紹介して頂きありがとうございます🙇 だいぶ経ちましたが、やっと赤岳から硫黄岳まで日帰りで周回してきました⛰️



